Blumen Garten GmbH BLOG
庭と家、どちらも人それぞれに価値観が違います。
又、同じ、あるいは近い価値観の方もいます。
私たちは何かにかたよった考え方の仕事ではなく、何かを手本としたり、
自分たちのあこがれを、これから作るものに取り入れたく思っています。
それは例えば、北欧の考え方や文化であったり、イギリスの歴史、伝統ある
お庭であったり、ドイツの変わることのない町並景観や考え方にあったり、
その多くに心動き、志にしています。
時折、お客様に「どこの家に住んでいるお客さんが多いですか?」と聞かれる
ことがあります。多分「どこの家」の意味はどこのハウスメーカーかという
ことだと思います。
「いろいろです」と答えますが、ただ当社の建物と同じ家に住んでいる方は
多い方だと思います。
それは何か、家に対する価値観が似ているからだと思います。でも、同じ形の
家であってもまったく違う価値観の方もいらっしゃるのも事実です。
私は形、外観だけでなく、空間としての家についての考え方に当時はとても
共鳴し、その結果今の家となりました。
そしてその空間で毎日を過ごし、仕事をし、外側に庭を作り続けています。
知らない間に、私たちのスタイルになっているのかも知れません。
ただ言うならば、あこがれを目標に置き変えた志で家が完成してから、
一番最初、北側に2mのプンゲンストーヒを植え、レンガのアーチやパーゴラ
など作った頃と、今の自分たちの考え方は少しも変わっていないと思う。
でも、まわりは多少異なった違う考え方をも取り入れて、少しずつでも、
新化、または新価(あえて新しい価値観の意味の造語)させる。
それは優位に競う為に、いつも無理に価値を求めて変えているようにも
思えます。
ただ数字を追う為に新しい価値をつける、新価のように感じることが最近多い。
「どうでしょう」「今度はこうしました、どうでしょう」と言う感じで・・・
ただ、本当に良いものは、経年、年増すごとの味わいがある。
この味わいという言葉の中に今まで感じなかった、今まで気がつかなかった
価値観を感じる。新たに今、目の前に感じる価値観がある。そう言うもの
だと思う。
また自分から、自分だけが、発見できたものなら、それはとても価値ある
味わいなのだと思う。
何十年も、何百年も変わらずに同じ建物と庭がある。良いものを変えずに
残そうとする。おしまず手間をかけて。
多分そこにかけた時間が、計り知れない味わいとなって新しい価値を教えて
くれるのだと思う。
何かが変わったことに気づき、その先の期待感が楽しさとなる。
変わらぬ景色とは、昔のままでありながらも、とてもゆっくりした
時の流れとともに、実は変わっている。そして、それは経年の味わい、
豊かさを感じるもの。
before,afterなどと言う、変身などとはまったく違う意味です。
本当は何が大切なのかまで、うかがえて気がつかされる。北欧、ヨーロッパには
そんなことがいっぱいある。
だからあこがれ、志なのです。